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(浜松4)
私が住んでいるのは、浜松市の西、IR町というところ。IR町は、昔は、ひとつの独立した村であったと聞いている。
そのIR町を支配していたのが、TK家。江戸時代初期からの大庄屋と聞いている。事実、このあたりで、TK家を知らない人はいないし、TKの名字をもつ人は多い。
私はそのTK家直系の、TK氏から、今の土地を買い受けて住むようになった。すぐ近くには、TK家の墓地がある。墓地といっても、小さな公園程度はある。
ここに住むようになって、今年(05年)で、28年目になるが、私は、ここがたいへん気に入っている。静かだし、少し高台で、環境もよい。四季折々の変化もそれなりにある。
そうそう、ここに住み始めたころには、西は弁天島から、東は浜松駅まで、新幹線が途切れることなく走っていくのが見えた。
今は、もちろん見えない。あたりは、家だらけ。もっとも当時は、吹きさらしの、丘の上。洗濯物が風に飛ばされたことは、何度もある。それに少し風が吹くと、家の中は、砂だらけになった。それを思うと、今のほうがよいと思うことがある。
(05・01・15記)
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